僕の武器は攻撃力0の針(ヌルヌル)しかない

僕の武器は攻撃力0の針(ヌルヌル)しかない

nano

~アキンドの商店にて~

「出来るだけいい装備が欲しいんですが…」

「でしたらお客様にだけ特別にご紹介しましょう」

「『装備可能』…コレください!」

「では契約書にサインを…」

「針…攻撃力”0”…追加効果ぬめり!?(ぬるっぬるっ)」

「うわっキモッ」

「すみません…返品できませんか?(ぬるり)」

「まあ契約不備ですし呪いとかもないですが…やめてもらえません?」

「どうして(ぬっちゃぬっちゃ)」

「いやだって超ネバネバして触りたくないですもん、なんか腐った銀杏みたいな変な臭いするし」

「そんな、ひどい…(ぬる…ぬる…)」

「じゃあこれで失礼します、気持ち悪いんで近づかないでください、おいこら触んな、マジでやめろ! うわ顔についた!!」


~街にて~

「誰かを助けるどころか…自分が生きることすら難しくなってしまった(ぬるぬる)」

「おにぃちゃん、おなかすいてるの? じゃあこのパンあげる!」

「ありがとう…でもなんでア●レちゃんスタイルで棒に刺してるの?(ぬるっ)」

「だってこれ以上近づきたくないし…」

「そんなに臭いかな(べっちょり)」

「カードショップの奥の棚の方を煮詰めたみたいな感じ」

「あっタマウサギ…は逃げていったね。僕の力であの子を…守れたんだ…(プシャッ)」

「エン゛ッ!!!」


~森の深淵にて~

「このままじゃネコさん死んじゃうの…」

「(ぬるぬる)ごめん…ビックリさせちゃったね(ぬっぽぬっぽ)」

「何なの!? おまえは! どっか行けなの!!」

「信じてもらう為にやれる事を、全力でやるだけだ!!(ぬるっぬるっぬるっぬるっ)」

「何…してるなの…?」

「身分証明フルオープン!(ぬぽんっ!)お願いだから僕に助けさせて(ぬっちゃあ)」

「珍獣なの、秋口の海辺に打ち上げられてそうなの」

「エルフってはじめて見た! 僕は弱いし普通の人間だからうらやましいな(ぬるぬるぬるっ)」

「『バカ』なの」


~グランドブリッジにて~

「さっき見たんだ。仲間の為に全力で戦う強い人達の姿を(ぬるぬる)」

「コイツ…何なの?」

「キミは戦うとわからなくなるの…? 僕は自分がこうなった意味すらわからないけど(ぬばぁ)」

「ってなんか針かすった手から異臭がする! ナニコレ、牛乳に浸してそのまま天日干しした雑巾みたいな…!」

「パン食べる?(ベットォ…)」

「この手でソレ食べろとかそぅぃぅ拷問?」


~王国城にて~

「静粛に! この少年…少年?…はッ! わが国を滅ぼそうとする魔王軍の手先であるという証拠はなにもなかったッ!」

「?(ぬとっ)」

「それはそれとしてなんか生理的に無理なので国外追放処分にしたい」

「確かに」「残当なの(渋百科)」「烙印とかいる?」「いらんでしょ」

「何で…やめてよ!!(ぬっぷぬっぷ)」

「暴れんなよ暴れんなよ」

「う あ あ あ あ あ あ(ぬぷぬぷぬぷっ)(PC書き文字)」

「ここだけ見るとちょっとエ●漫画っぽくない?」「性癖終わってんなお前」


~クオンツの里にて~

「私はクオンツの里の族長『コハク』と申す」

「恩返しできることがあれば言ってください!!(ぬるぬる)」

「みんな待ってくれよ! 人間…人間?…人間だよな?…は俺らの敵だろ!!」

「どうしたら認めてもらえるでしょうか?(じゅっぽ♥じゅっぽ♥じゅっぽ♥)」

「コイツやべぇって! D●Siteで売ってる尖ったゲームのエ●シーンみたいな音させてるし!」

「人間どもに汚名を着せられて駆逐された過去があるからって、そこまで目の敵にしなくてもいいだろ?」

「(ぷるぷるぷる)」

「過去とかの話じゃないんだよ! あんな形状の生き物がいる時点でおかしいだろうが、あと変な臭いするし!」

「キミは臭いで人を差別するの…?(じゅぼっじゅろろろずじゅじゅじゅるん♥)」

「そうだぞオニキス、差別はよくない」「謝れ」「謝れよ」「臭いのは逆に”アリ”だろ」

「めっちゃバキュームなんだよ! もう音が汚すぎて興奮しないんだよ!!」

「興奮…って、それはちょっと引くぞ…」「スライムもどきに興奮するとかないわー」「あっちょっとわかる」「ちょっとわかってんじゃねぇよ」

「キミは僕に興奮してるの…?(ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!)」

「あああああああ!!!!!!」



To be nurunuru continued...

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